ふらり湯巡り TOPへ ＞ 栃木県の温泉へ


那須湯本温泉
新小松屋

TEL 0287-76-3622

宿泊料金　￥6,650 （二食付）

新小松屋は、"鹿の湯"の下、元湯通りに建つ温泉民宿。共同浴場"滝乃湯"と"河原の湯"に入るために泊まった宿です。引き戸を開けると囲炉裏のあるロビーで、奧に柱時計が掛けてあります。帳場で記帳した後、部屋に案内してもらいます。

部屋は、階段を上がってすぐ向かいにある"日の出"。 鍵付きの六畳和室です。一畳分の板の間が付いていて、そこそこ広く感じ、明るく掃除が行き届いた部屋です。また、テレビはコイン式で、２時間￥100でしたが、宿泊料金の安い民宿では仕方のないところでしょう。先ずはお茶を飲んで一服。御茶菓子は"火の山饅頭"、バター風味の焼き饅頭で、甘い餡がお茶に合って美味しかったです。

ここには、鹿の湯と同じ源泉を張った内風呂があり、"滝乃湯"，"河原の湯"に入った後にお湯をいただきました。男湯は外にあるモルタル造りの湯小屋で、ペンキ文字で「元湯温泉」と表示されています。

入った脱衣所は小さめですが、脱衣箱９庫、洗面台１を備えていて、分析表の下に団扇が差してあります。

風呂場は床が石タイル張りで、洗い場にはシャワーカランが１つだけですが、宿のお湯だけあってシャンプーセットを備えています。
窓側に風呂場の半分を占有する湯舟があり、縁は木板張り。この縁のせいもあって、気持ちが和らぐ湯舟になっています。

湯舟には、コバルトブルーがかった白濁湯が張ってあって、湯温44℃。体の芯まで暖まるあつ湯ですがぴりっとして新鮮。腕をさするとつるりとして、肌によくなじむお湯です。また、石組の穴湯口の下には黄白色の柔らかい温泉成分が付着していて、この湯口からのお湯を飲んでみますと、酸味のジュース味＋硫黄臭味。小さな湯舟での湯浴みでしたが、いいお湯に満足しました。

☆ 食 事 他

６時35分からの夕食は、部屋でいただきます。
献立は、
・岩魚の塩焼き
・甘味噌大根
・タマネギ，トマト
・にんにくを添えた豚肉の焼き物とサラダ
・しらたき，豆腐，椎茸，白菜等を添えたつみれ鍋
そして、デザートはオレンジ。
品数は少なかったものの、料理はいずれも美味しく、つみれ鍋が暖まっていい味。ご飯を３杯いただいて、いい夕食となりました。

翌朝は６時半に起床。雨とあって共同浴場には行かず、宿の内湯に入ります。鹿の湯・行人の湯を張った掛け流し湯は、ほどよいすべすべ感があって、いい肌触り。体に染みる暖まり湯が気持ちよく、湯上がりは腰がしゃきっとしました。

７時35分からの朝食も部屋食で、献立は、塩鮭，焼き海苔，しらすおろし，硫化水素で殻が真っ黒になった温泉卵，納豆，お新香。湯上がりに好物のおかずとあって美味しく、食が進む朝食になりました。

ここは、共同浴場のお湯の他、内風呂にも入れて、宿泊料金はリーズナブル。温泉目当ての方の那須湯本での泊まりにいい宿かと。

（2007/02/17 　14:12 Check-in）


〔源泉名〕鹿の湯，行人の湯 混合泉
〔湧出地〕栃木県那須郡那須町大字湯本165番地
〔泉　質〕酸性含硫黄−Ca−硫酸塩・塩化物泉（硫化水素型）
〔泉　温〕68.4℃
〔水素イオン濃度〕pH 2.5
〔知覚的試験〕無色澄明で酸味及び強硫化水素臭を有する
〔蒸発残留物〕814.8 mg/kg
〔成分総計〕1.04 g/kg (H: 3.2, Na: 39.2, K: 10.6, Ca: 70.1, Al: 7.6, Mg: 16.6, Cl: 79.9,
　　　　　　　　　　　　　　　　　SO4: 398.2, H2SO4: 42.4, H2SiO3: 339.7, H2S: 28.8 mg/kg)
〔浴場の形態〕男女別内風呂
〔公共交通アクセス〕東野交通バス 那須湯本下車 徒歩約３分