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那須湯本温泉
雲海閣

TEL 0287-76-2016

入浴営業時間　8:00〜21:00
入浴料金　　￥\400

雲海閣は、泉質の異なる２つの風呂を持った湯治の宿。湯本二丁目バス停で下車しますと、硫黄臭が漂っていて、少し下ると雲海閣の硫黄泉の湯小屋があります。でも、宿の入口は別で、右手の坂をぐっと登り、回り込んで着きました。

受付後、先ずお湯をいただいたのか明礬泉を張った内風呂。脱衣所前に鄙びた洗面所があります。プラ籠が４つあるだけの板敷きの脱衣場に入ると、ちょうど男性が上がってくるところ。湯治泊の方です。

タイル張りの風呂場は、水蛇口二つの洗い場と､1/4小判形 (約2.6×1.3m)の湯舟が一つあるだけで、いたってシンプル。いい雰囲気です。湯舟には灰色のやや濁り湯が張ってあり、入ってみるとかなり熱めの湯温45.6℃。脹ら脛がすぐひりひりしてきますが、お湯は滑らかで新鮮、窓からは冷気が入ってきて、けっこういい気持ちになります。なお、湯口は窓側にあり、飲泉してみるとやや酸っぱいジュース味。硫黄臭味もあって、苦味が少し舌に残ります。

〔源泉名〕奧の沢噴気泉 No.1〜5 混合泉
〔湧出地〕栃木県那須郡那須町大字湯本字大丸奧の沢147番地
〔泉　質〕単純硫黄泉（硫化水素型）
〔泉　温〕65.4℃
〔水素イオン濃度〕pH 4.1
〔知覚的試験〕無色澄明で強硫化水素臭及び苦味を有する
〔蒸発残留物〕305.9 mg/kg
〔成分総計〕738 mg/kg (Ca: 50.7, Al: 3.2, Mg: 6.1, SO4: 179.2, H2SiO3: 64.3 mg/kg)
　　平成８年12月24日分析

続いては、トンネル状の狭い廊下を進み、46段の階段を下った先にある硫黄泉の内風呂で、鹿の湯と同じお湯を張っているとのことです。脱衣場は細長い木造りで、両サイドに４つずつの脱衣箱の他プラ籠が置いてあります。

風呂場は、壁がブロック造りで、床が檜の板張り。むんむんする硫化水素臭が漂っています。湯舟は二槽が連なっていて、一つが約1.7×1.6mの大きさ。湯口には木栓が差し込まれていて、栓の下穴からお湯が注がれています。

湯舟内のお湯はいずれも白濁していて、先ずは右手の湯舟に入ってみます。湯温42℃とこの冬の時期入りやすく、ミルクのようなお湯が体をまとっていい気持ち。至福の一時です。
湯口からのお湯を飲んでみますと、酸味のジュース味で、硫黄臭味とエグミがあり、明礬泉のお湯より濃い味がします。

続いて入った左手の湯舟は、入るとざーっとお湯が溢れていい気分ですが、湯温は46℃とかなり熱め。脹ら脛等、体の柔らかい箇所がひりひりしてきます。源泉投入量が多く、濁りは薄めですが、よく暖まって新鮮。いいお湯でした。

〔源泉名〕鹿の湯，行人の湯 混合泉
〔湧出地〕栃木県那須郡那須町大字湯本165番地
〔泉　質〕酸性含硫黄−Ca−硫酸塩・塩化物泉（硫化水素型）
〔泉　温〕68.4℃
〔水素イオン濃度〕pH 2.5
〔知覚的試験〕無色澄明で酸味及び強硫化水素臭を有する
〔蒸発残留物〕814.8 mg/kg
〔成分総計〕1.04 g/kg (H: 3.2, Na: 39.2, K:10.6, Ca: 70.1, Al: 7.6, Mg: 16.6, Cl: 79.9, SO4: 398.2,
　　　　　　　　　　　　　　　　　H2SO4: 42.4, H2SiO3: 339.7, H2S: 28.8 mg/kg)
　　平成11年３月15日

（2007/02/17　10:00)

〔浴場の形態〕男女別内風呂
〔公共交通アクセス〕東野交通バス 湯本二丁目下車 徒歩約５分