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奥鬼怒温泉郷
女夫渕温泉

TEL 0288-96-0001

入浴営業時間　8:30〜16:00
入浴料金　￥1,000

日光澤温泉を７時半にチェックアウトし、どんどん下って八丁の湯を過ぎ、滝の下手まで来ますと、岩の上に猿が３匹いて、見送ってくれるかのよう。手を挙げて挨拶しましたが、向こうはきょとん。まあ、当然かと。

女夫渕温泉着は８時４５分。ここは、日帰り入浴料が￥1,000（わたしのボーダーライン）と高い気がしましたが、百聞は一湯に如かずとのことで、入ってみることにします。

日帰り湯の受付手前に券売機があり、￥1,000札を入れて出てきたのがテレフォンカード風の入場券。これを自動検札機のスロットに入れ、レバーを押して中に入るようになっていますが、ここには宿の子供がいて行く先を案内しています。

ここから一旦外に出て階段を下り、再び入った建物の中に男女別の脱衣場があり、プラ籠入りの脱衣箱33庫、貴重品用￥100ロッカー48庫を備えています。

ここには12の露天風呂があり、混浴風呂は、大黒天の湯，恵比寿の湯，寿老人の湯，弁財天の湯，毘沙門の湯，福禄寿の湯，白寿の湯，大天狗の湯，小天狗の湯の９つ。女性専用風呂は天女の湯と布袋の湯の２つ。そして、いまの時期はお湯を張っていない温泉プール"人魚の湯"があります。

露天風呂には、カップル、家族連れがどんどん入ってきて、９時〜１０時過ぎにかけては、宿泊客・日帰り客が入り混じってかなりの賑わい。若いカップルが記念写真を撮り合っていて目を逸らす場面もありました。

先ずお湯をいただいたのが最奥にある「大黒天の湯」。ここは洞窟風呂を備えた広々とした湯舟で、底に枯葉が沈んでいます。

入らせてもらったお湯は湯温42℃。消しゴム状の白い湯花が大量に舞っていて、しっとりとしていい肌触りがあります。源泉は鉄橋側のパイプ湯口から注がれていて、硫黄臭味と塩味がうまくブレンドした感じのなかなかいい味がします。目の前には青緑色の川の瀬が見えていい風景ですが、"遊泳禁止"の札が無粋。でも、夏場は泳ぎたくなりそうな川ですし、仕方がないのかも。

恵比寿（38.5℃），寿老人（39.5℃），毘沙門（41℃），弁財天（42℃）のお湯に軽く入った後、「福禄寿の湯」に入ります。ここは湯舟の中央に大岩が屹立していて、頂が湯口になっています。頂から裾にかけて付着した黄白色の柔らかい温泉成分が印象的で、湯中には玉子スープ状の白い湯花が大量に舞っています。
湯温43℃とやや熱めでしたが、ひんやりとした大気の中入るお湯は何とも気持ちよく、ここで一番気に入りました。

続いては、竹柵で囲まれた女性専用風呂の横を通って、「大天狗の湯」に入ります。ここは、湯温が40℃とぬるめで、手前側を除いて浅いため、寝湯を楽しむのにいい湯舟です。上方にある「小天狗の湯」は、今回入った中で唯一灰白色に半濁していて、湯温41.5℃。湯舟の底からお湯を出していて、ややつるりとした、なかなかいい浴感があります。

そして最後は、あずま屋風の「白寿の湯」。湯温は39℃とぬるめで、肌にやさしいお湯です。この後、気に入った大黒天，福禄寿の湯に再入浴して締めとしました。

入った湯舟は計９つ。そこそこの疲労感があり、入浴客も３人と少なくなっていました。

（2004/11/28　8:50)


〔源泉名〕奥鬼怒１号源泉・女夫湯源泉 混合泉
〔湧出地〕栃木県塩谷郡栗山村大字川俣二ツ岩地先
　　　　　および大字川俣字鬼怒沼国有林カッタテ地先
〔泉　質〕Na-塩化物泉（中性低張性高温泉）
〔泉　温〕52.0℃
〔知覚的試験〕ほとんど無色澄明で微硫化水素臭および弱塩味を有する
〔水素イオン濃度〕pH 6.5
〔溶存物総計〕1.516 g/kg
〔蒸発残留物〕1,262 mg/kg
　　　平成11年10月27日分析
〔浴場の形態〕混浴露天風呂，女性専用露天風呂，温泉プール
〔公共交通アクセス〕栗山村営バス（現在は日光市営バス）女夫渕温泉下車