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川俣温泉
渓山荘

TEL 0288-96-0282

宿泊料金　　　 ￥8,550 （二食付）
日帰り入浴　￥500，10:00〜14:00

渓山荘は、鬼怒川上流の山あいに建つ国民宿舎。対岸に平家塚があります。この宿は、布団の上げ下ろしはセルフ、夕食 17:30, 朝食 8:00と決められていて、お茶はプラ製の急須にティーバッグ。そして、たばこの自動販売機は故障中で、管理人がしょっちゅう喫煙しているわりには買い置き無し。「 国道まで上がった酒屋で買って来てください 」等、宿の人本位とも思える宿舎でしたが、お湯がよかったので、まあ いいか の気分で過ごせました。

チェックインして部屋に入りますと、すぐ「夕食の用意ができました 」の放送があって、慌ただしい感じ。部屋は３階の306号室、小綺麗な八畳間で、中央に炬燵が設えてあります。

夕食の後、１階ロビーわきの階段を下って風呂に入ります。内風呂には､約1.8×4.5mの大きな湯舟が一つ。やや灰緑かがった透明湯を張っています。お湯は湯温44℃のあつ湯で、入るとほんのり泡付があります。震え気味の中入っただけによく暖まり、冬の温泉入浴の醍醐味を味わえます。

石で囲ったパイプ湯口の上には飲泉カップが置いてあり、飲んでみますと、塩気の温泉味。コクがあってなかなかいい味がします。湯口の右下には湯底に付いた玉子スープ状の湯花がゆらめいていて、これは一興。また、ここは、カラン湯も村管理の温泉湯。いい気分で身体を洗うことができます。

次は、脱衣所に一旦戻り、屋根付きの通路を少し歩いて、岩組の露天風呂に入ります。湯舟はけっこう大きめで本格的な造り。湯温41.5℃のお湯は、肌に優しくていい浴感。柔らかい湯膜が体を覆う感じがします。また、枯れ木の間から月と星のきらめきが見えて、何ともいい気分。仁王立ちになると雪原の向こうに鬼怒川が見えます。

そして、鬼怒川に一番近い貸切露天風呂には快晴の翌朝に入りました。宿の玄関を出て左手にある小さな湯小屋は、鬼怒川側全面が開いていて、床には霜が付いています。湯舟は約 0.7×1.5m と小さめの檜造りで、表面が熱く、桶でかき混ぜて入ります。朝の冷気の中、鬼怒川と対岸の雪景色を眺めながらの湯浴みは何ともいい気分。玉子スープ状の湯花がゆらめき、微細な湯花が舞っています。

☆ 食　事

夕食は１階の食堂でいただきます。集まってきたのは23人で、けっこう賑わっています。
献立は、
・虹鱒の塩焼き
・こんにゃくと魚の刺身
・カニ足ときゅうりの酢の物
・きのこ・山菜・高野豆腐の煮物
・鹿肉鍋
そして香の物と、品数は少なめです。10分遅れで食堂に入ったせいか、塩焼きは少し冷えていましたが、うどん，野菜，なめ茸を添えた鹿肉鍋が暖まって美味しく、つゆも出汁が利いて、いい味でした。

翌朝８時からの朝食は、塩鮭，温泉卵，焼き海苔，納豆，千切り大根の煮付け，せんまい，漬け物がおかず。ありきたりでしたが好物が多く、ご飯をたっぷり。おいしくいただきました。

（2004/01/31 　17:30 Check-in）


〔温泉名〕川俣温泉（源泉名：川俣振興開発）
〔湧出地〕栃木県塩谷郡栗山村大字川俣字鬼怒沼国有林48林班ろ小班
〔泉　質〕含硫黄-Na-塩化物泉（硫化水素型）
〔源泉温度〕68.1℃（大気温度25℃）
〔湧出量〕84.5 L/min（動力揚湯）
〔知覚的試験〕無色澄明、微塩味および弱硫化水素臭を有す。
〔水素イオン濃度〕pH 6.57
〔蒸発残留物〕1,834 mg/kg
　　平成14年7月10日 調査
〔浴場の形態〕男女別内風呂・露天風呂，貸切檜風呂（半露天）
〔入浴時間〕午後3:00〜朝8:00
〔公共交通アクセス〕栗山村営バス（現在は日光市営バス）川俣温泉下車 徒歩約５分