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明礬温泉
豊前屋旅館

TEL 0977-66-0537

宿泊料金　￥8,550 (二食付)
日帰り入浴　￥300，10:00〜19:00

豊前屋旅館は、明礬温泉の中心界隈から少し奥まった場所に建つ家庭的な宿。向かいに、湯量減少及び湯温低下により閉鎖中の"地蔵湯"が建っています。

引き戸を開けて中に入ると、奥に七段の雛壇、そして帳場には花か綺麗に生けてあります。外は冬ですが、中は明るくて春らしい雰囲気。そういえば来月はひな祭りなのですね。

受付後に通された部屋は内風呂の隣にある"菊の間"六畳和室。広めのベランダ付で、椅子に座って寛ぐと共に、炬燵に入ってゆったりできました。
先ずはお茶を飲んで一休み。お茶菓子は"別府漫遊記"で、餡をはさんだ柔らかい甘菓子。お茶に合っていい味です。

一服した後、お湯をいただきます。引き戸を開けて湯暖簾をくぐると小部屋があり、ここから男女別の浴室に分かれる造りになっています。左手が男湯で、板場の脱衣場は小さめです。二段の棚の上にプラ籠が４つ置いてあり、床には防水絨毯とタオルが敷いてあります。

風呂場はモザイク状のタイル張りで、鄙びてきていますが、レトロでなかなかいい雰囲気があります。湯舟は左手の壁にそって伸びていて、1.9×1.5mほどの大きさ。パウダー状の白い湯花が舞う灰白濁湯を張っています。

入らせてもらったお湯は表面が熱めの湯温45.2℃。かなり熱めですが柔らかいつるり湯で、細やかなお湯の粒子がまとわりついて上々の気分になってきます。
また、湯舟の底が板敷きになっていて浴感のよさを助長してくれます。

源泉は窓側にある竹の湯口からゆったり注がれていて、口に含んでみますと甘酸っぱい硫黄臭味。なかなかいい味です。

そして、少し加水し、桶で湯もみしてから入ったお湯は湯温43℃。きりりとしてまだ熱めですが、いい入浴感があります。また、腕をさするとつるりとして、ミルク湯に浸かっているかのよう。肌触りがよく、温泉らしさたっぷりのお湯を満喫できました。

☆ 食事と朝湯

６時からの夕食は部屋食で、
献立は、
・鶏肉，栗，ちくわ入りの茶碗蒸し
・刺 身
・昆布，カボチャの煮物
・白身魚の唐揚げ
・鶏肉の焼き物
そして、ご飯と白身魚入りの吸い物、漬け物に、デザートとして苺が付きます。
先ず、温泉と同様、熱めの茶碗蒸しが暖まってグッド。そして、新鮮な刺身、白身魚の唐揚げも美味しい別府の味。
すっきりして味のいい献立とあって食が進み、ご飯をたっぷりいただきました。

翌日は６時に起床。よく眠れました。早速の朝湯は昨日と比べてぬるめになっていて、丁度いい湯加減。湯口からのお湯も少しぬるい感じがして、昨日の大雨の影響かな。浴感も上々、体をさすると、滑らかさとしっとり感があります。

そして、７時半からの朝食は、目玉焼き，納豆，塩鮭，焼き海苔，おひたし，漬け物がおかず。九州らしい甘味の納豆・味噌汁と、酸っぱ〜い梅干しの取り合わせが興味津々の味。塩鮭も美味しく、いい朝食になりました。

（2010/02/11 15:30　Check-in)


〔源泉名〕トビ温泉
〔湧出地〕大分県別府市大字鶴見字トビ1303番地
〔泉　質〕単純硫黄泉（硫化水素型）
〔源泉温度〕66℃（気温17.3℃）：自然湧出
〔知覚的試験〕無色・微弱混濁，殆ど無味，強硫化水素臭
〔水素イオン濃度〕pH 5.1（以前の分析表ではpH 2.8）
〔蒸発残留物〕0.172 g/kg
〔成分総計〕0.398 g/kg（Na: 6.9, K: 1.4, Mg: 3.9, Ca: 9.8, Al: 0.5, Fe (�U): 0.2, Cl: 2.8, HS: 0.7,
　　　　　　　　　　　　　　　　　 SO4: 39.1, HCO3: 17.1, S2O3: 1.7, H2SiO3: 68.1, CO2: 188, H2S: 58.7 mg/kg）
　　平成21年10月27日調査
〔浴場の形態〕男女別内風呂
〔公共交通アクセス〕亀の井バス 地蔵湯前下車 徒歩約１分