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垂玉温泉
山口旅館

TEL 0967-67-0006

入浴営業時間　11:00〜15:00
入浴料金　￥600

垂玉温泉は、阿蘇五岳の一つ、烏帽子岳の南西に湧く温泉地。一軒宿の山口旅館が建っています。バスを降りて、先ず目に入ったのが滝の景色。橋の欄干から眺める金龍の滝と紅葉が綺麗で、清涼な大気感が趣を添えてくれます。

山口旅館は、玄関左手に日帰り入浴の受付があり、入浴料を払う時に"滝の湯"への行き方を尋ねますと、「滝の湯は、団体客が入っていて入浴不可です。」と言われて残念。お湯に入りながら滝を眺めたかったのですが･･･。まあ、紅葉時期でもあり、仕方がないのかもしれません。

気を取り直して、小道を下って右手の脇道に入り、門をくぐって、茅葺き屋根の湯小屋内にある、"かじかの湯"のお湯をいただきます。

なかなかいい雰囲気の脱衣場を出るとすぐ風呂場があり、沢水と温泉湯の洗い湯槽の左右に湯舟が２つ。先ずは、半白濁し、青色がかって見えるお湯が目に留まり、吸い寄せられるように一部屋根掛けの岩風呂に入ります。

入らせてもらったお湯は、湯温42.3℃。柔らかさと共にきりりとした浴感があるお湯は、神秘的に見える色もよく、のっけから気に入りました。

もう一つは檜葉造りの方形湯舟。こちらは屋根が掛かっておらず、開放的な湯浴みを楽しめます。湯温は43.5℃と少し熱めで、わずかに青色の濁りがあります。

湯舟内は、半分弱が簀の子張りになっていて少し浅め。どかっと腰をおろして背を傾け、ゆったりできる点がグッドです。目の前の紅葉にガスがかかってきた中、木の香りが加わった温泉の匂いもよく、いい露天湯を楽しめました。

〔湧出地〕熊本県阿蘇郡長陽村大字河陽字三ノ川2336-3
　　　　　（かじかの湯）
〔泉　質〕含硫黄−Ca・Mg−硫酸塩泉
〔源泉温度〕50.1℃
〔湧出量〕68 L/min
〔水素イオン濃度〕pH 3.14
〔成分総計〕1,246 mg/kg
　　平成16年11月30日分析

続いては、垂玉の名水を飲んで一服後、大きな湯屋棟内に入って"天の湯"のお湯をいただきます。脱衣所は広めで、大きな脱衣箱26庫の中に竹籠が32個。窓側の休憩椅子の前には、足つぼくん20個がずらりと並んでいます。

風呂場も広々としていて、大きく斜辺を切った台形湯舟をメインに、洗い湯槽、サウナ、水風呂、そして奧には打たせ湯がゆったりと配置されていて、シャワーカラン５つの洗い場側はタイル張りですが、湯舟側は木造になっています。

ここは、湯舟が大きいだけに湯量もかなり多く、先ず、湯口からのお湯を飲んでみますと金気のスープ味がします。

うっすら濁りがあるお湯は、湯温41℃。柔らかさと瑞々しさがあって、いい気持ちです。大きく開放された窓の外の紅葉を眺めながら、極楽気分の湯浴みを楽しめました。

〔湧出地〕熊本県阿蘇郡長陽村大字河陽字三ノ川2336-2（元湯）
〔泉　質〕単純温泉
〔源泉温度〕51.6℃
〔湧出量〕178 L/min
〔水素イオン濃度〕pH 6.78
〔成分総計〕757.1 mg/kg
　　平成16年11月30日分析

（2005/11/03 　13:35)

〔浴場の形態〕かじかの湯：男女別露天風呂
　　　　　　　天の湯：男女別内風呂
〔公共交通アクセス〕産交バス 垂玉温泉下車